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IR法案の通過に伴って日本にカジノが出来ることを待ちきれない方も多いのではないでしょうか?

そんな中で、カジノというものに敷居の高さを感じてしまったり、何か特別なルールがあってそれを知らずに恥をかいてしまうのでは無いかと不安に感じる方もいらっしゃるかと思います。

今回はそんな不安を解消するためにカジノディーラーとして、そしてプレイヤーとして世界を回った経験をもとにカジノにおけるカジノチップの役割や性質についてお伝えしたいと思います。

カジノチップの役割

チップとは、カジノ内で賭けに使うお金の代わりになるものです。

カジノで、現金ではなくチップが採用されている理由は、主に3つあると言われています。

・防犯上の理由

現金と違い、チップでは盗難や偽造などのリスクを抑えることが出来ます。昨今では高額チップにはICチップが埋め込まれているカジノがほとんどです。

・円滑なゲーム進行のため

現金と比べて扱いやすく、回収や配当付けの際の手間が大幅に省けます。また、お客さん側としても金額が見やすくなります。

・金銭感覚をマヒさせるため

誰でも1000ドル,10000ドルなどのお金を、その重みを感じながら賭けるにはためらってしまうものです。しかしチップにしてしまうと軽く感じてしまいます。くれぐれも気を付けましょう!

カジノチップの種類

チップはそのカジノによって様々なオリジナルのデザインが施されています。

一般的な円形のものから、高額なものだと楕円型から四角形のプレート型まで様々です。

特にこの高額なものはビスケットと呼ばれることもあります。

(参考)映画「007 カジノ・ロワイヤルカジノロワイヤルのワンシーン」

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カジノチップの色

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カジノチップには、そのチップの金額を示す数字と、カジノの名前が基本的に印字されています。

金額と色の組み合わせはカジノによって違いますが、ラスベガスでは一般的に以下のような組み合わせになっています。

$1:白(white)、青(blue)灰色(grey)など

$5:赤(red)

$25:緑(green)

$100:黒(black)

$500:紫(purple),桃色(pink)など

$1000:茶色(blown)など

カジノチップと現金を交換するには?

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カジノにはcashier(両替所)が必ず存在しています。cageとも呼ばれます。

ここは、外国通貨から現地通貨への両替を行うとともに、現金からチップへの両替の役割を担っています。

現地通貨からチップへの交換には手数料がかかりません。($100の現金⇒$100チップ、$100チップ⇒$100の現金)

外国通貨から現地通貨への両替には一般の両替所と同じように手数料を引かれたレートでの両替となります。

ただ、ここで両替した金額までは、戻す際に同じレートで戻してもらうことが可能なため、必ず両替の際のレシートは保管して持っておきましょう。

なお、現金からチップへの交換についてはテーブルでも可能です。

カジノチップは持ち出し可能?

せっかくカジノに来たのだから手に入れたチップをお土産に持ち帰りたいということもあるのではないでしょうか?

基本的にカジノ外へのチップの持ち出し、再度持ち込んでプレイすることは問題ないです。

記念アイテムとして限定のカジノチップを販売するカジノもあります。

ただ少額チップであれば何も言われませんが、偽造防止の観点から高額チップについては止められる場合があるかもしれません。

日本にカジノが出来た場合はこういった部分の規制がどうなるかはわかりませんが、現実的に規制は難しいと思われます。

また、1万ドルを超える高額チップについては、税関で一時的に止められてしまう可能性があるので注意しましょう。

ただ、米国ではカジノチップは有価証券としての性質は薄く、日本では換金が出来ないため、最終的にはお咎めなしになるかと思います。

以上がカジノのチップについての解説になります。

Good Luck!