テキサスホールデムポーカーは、相手プレイヤーとの駆け引きが重要なゲームです。
上達するにはどうしても感覚だけではうまく行かず、ルールを覚えただけでは上級者に勝つことは難しいでしょう。
まずは、この基本の確率を覚えるだけでずっと勝てるようになるはずです。
ということで、今回は最低限覚えておきたいテキサスホールデムの確率集をお伝えします。
スターティングハンド毎の、手札に来る確率
テキサスホールデムでは、各プレイヤーにそれぞれ2枚のカードが配られてゲームが始まります。
ご存知の通りこの時点での最強ハンドは(A,A)ですが、そう簡単にAのペアは手札に来ません。
ハンド毎に場合分けして、どのくらいの確率でそのハンドが来るのかをまとめました。
勝つためにはさほど重要な確率ではありませんが、理論上の確率よりも良いハンドがなかなか来ない場合は運が悪いなんて考えることが出来るようになると、ほんの少しゲームは面白くなるかもしれません。
オッズに示されている数字は、何回に1回の確率で来るのかを示していて、例えば特定のポケットペアは理論上219.75回に1回来るようになっています。
スターティングハンドの内容 | 例 | 確率(%) | オッズ |
特定のポケットペア | AA,66 | 0.453 | 219.75:1 |
QQ以上のポケットペア | 1.36 | 72.53:1 | |
全てのポケットペア | 55 | 5.88 | 16:1 |
特定のペアではないハンド | AKo,AKs,27o | 1.21 | 82.64:1 |
特定の2枚のスーテッドカード | AQs,KQs,27s | 0.302 | 330.12:1 |
全てのスーテッドカード | AKs,JKs,28s | 23.53 | 3.25:1 |
・ポケットペア:スターティングハンドでAAのようにすでにペアが完成しているものをポケットペアと呼びます。
・スーテッド:♠や♦などのスーツ(柄)が同じものを、スーテッドと呼びます。これに対し、スーツが異なるものはオフスートと呼ばれます。
・AKs,AKoという表記:sはスーテッド、oはオフスートの意味です。つまり、AKsはスーツが同じAとKの組み合わせを指します。
プリフロップ時点での勝率
プリフロップは、コミュニティカードが開いていない段階で、自身の2枚のカードで意思決定しなければなりません。
多くの初心者は、どんなに不利なハンドでもどうしてもフロップを見に行ってしまい負けてしまうことが多いです。
プリフロップでの選択を変化させるだけで随分と勝率は変わって来るでしょう。
ということで、プリフロップ時点での勝率をパターンごとにまとめました。
ヘッズアップ、つまりプレイヤーが2人である状態を仮定しています。
ハンドの状況 | おおよその確率 | 例 |
ハイペアvsスモールペア | 80%vs20% | AAvs55 |
ポケットペアvsツーオーバー | 50~60%vs40~50% | 44vsAQo |
ポケットペアvsツーアンダー | 85%vs15% | AAvsQ6o |
ポケットペアvsワンオーバー | 70%vs30% | QQvsK4o |
ポケットペアvs低いスーテッドコネクター | 77%vs23% | QQvs67s |
ポケットペアvsオフスートコネクター | 80%vs20% | QQvs67o |
ポケットペアvs高いスーテッドコネクター | 50%vs50% | 66vsOJs |
ポケットペアvs高いコネクター | 55%vs45% | 66vsQJo |
ツーオーバーvs低いコネクター | 60%vs40% | AQovs67o |
ワンオーバーvs糞ハンド | 60%vs40% | A4ovsQ6o |
ドミったハンドvsドミられたハンド | 70%vs20%(引き分け約10%) | KQovsK9o |
・コネクター:カードの数字が連続した2枚をコネクターと呼びます。この時にスーツが同じだと、スーテッドコネクター。ちなみに、(5,7)のような一枚挟んだ場合はワンギャップコネクター、2枚挟んだ場合はツーギャップコネクターと呼ばれます。
・ドミる、ドミられる:dominate(征服する)という英単語からいている単語。お互いカードが1枚同じ状況で、もう1枚が小さい方をドミられた、大きい方をドミったと呼びます。
ターン・リバーで目的のカードを引く確率
ターン・リバー、つまり4,5枚目のコミュニティカードで、お目当てのカードを引く確率を覚えると、戦略の大きな参考になります。
例えばあと1枚でフラッシュが完成する状況があったとして、どのくらいの確率で強力なフラッシュの役を完成させることが出来るのでしょうか?
まず重要なのは、アウツという概念です。
このケースでは、あと1枚でフラッシュが完成するので、4枚の同じスーツのカードがハンドとコミュニティカードの中にあります。
同じスーツのカードは13枚あるので、残りは9枚です。
つまり、残り9枚のどれかを引けばフラッシュは完成することになります。
この状況を9アウツと呼びます。
アウツの数が多いほど確率は上がり、それぞれアウツの数によってターン・リバーでの確率は変わってきます。
勝つために必要なアウツを計算して、プレイすることがテキサスホールデムでは最も重要と言っても良いことなので、アウツの概念だけはしっかり理解しましょう。
各アウツごとの確率は以下のようになっています。
アウツの数 | ターンでの確率(%) | リバーでの確率(%) |
20 | 42.6 | 67.5 |
19 | 40.4 | 65.0 |
18 | 38.3 | 52.4 |
17 | 36.2 | 59.8 |
16 | 34.0 | 57.0 |
15 | 31.9 | 54.1 |
14 | 29.8 | 51.2 |
13 | 27.7 | 48.1 |
12 | 25.5 | 45.0 |
11 | 23.4 | 41.7 |
10 | 21.3 | 38.4 |
9 | 19.1 | 35.0 |
8 | 17.0 | 31.5 |
7 | 14.9 | 27.8 |
6 | 12.8 | 24.1 |
5 | 10.6 | 20.4 |
4 | 8.5 | 16.5 |
3 | 6.4 | 12.5 |
2 | 4.3 | 8.4 |
1 | 2.1 | 4.3 |
ストレートドロー:同様にあと1枚でストレートが完成する状況をストレートドロー、フラッシュ・ストレートのどちらもあと1枚で完成する状況はストレートフラッシュドローと呼ばれます。
テキサスホールデムの確率まとめ
段々とうまくなるにつれて、必ず確率の計算が必要になるのがテキサスホールデムポーカーです。
今回お伝えした確率を覚えるだけで、上達の速度は飛躍的になるでしょう。