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2018年8月27日のカジノニュースをお伝えします

名古屋市で、カジノ反対集会が開催

カジノ実施法案の成立によって、各自治体がカジノ誘致に向けて動き出す中で、それに反対する団体も動き出しました。

名古屋市で今月26日に開かれた市民学習会「IRってカジノなの?」は、愛知県内の弁護士、司法書士、精神科医、県労働組合総連合議長らの呼びかけによっておしょそ80人が集まり、カジノ誘致に反対する趣旨の会合となりました。

会の中で呼びかけ人の1人、平井宏和弁護士は、

「カジノはむちゃくちゃな話。賭博罪で禁じている行為に国がゴーを出していいのか。じっくり考えて、今後の反対運動を広げていきたい」

とコメントしました。

その他にも、静岡大学の教授によるカジノとIRについての解説や、名古屋市内でギャンブル依存症の治療を行う医師による、カジノの危険性などについての講演が行われました。

会場からは、

「カジノに反対する県政をつくりたい」 「愛知県にカジノをつくらせない署名を広げたい」

という声が上がり、根強いカジノに対する反対意見を象徴するような形になりました。

愛知県では、知事が常滑市の中部国際空港付近にIR誘致をすることを計画しており、それとは別に名古屋市の河村市長が名古屋市への誘致を計画しています。

IR誘致をするためには、国やカジノIR事業者へのアピールと同時に、こういった反対意見を持った人々からの理解が得られるような政治が必要になります。

そのため、今後愛知県がどのように誘致活動を行っていくのかに注目が集まります。

九州経済連合会、IR誘致へ向けて麻生会長へ申し入れ

ニュースの概要

九州経済連合会・長崎地域委員会が今月20日に開かれ、同会の麻生泰会長も出席し、長崎県内の企業、大学トップ30名との協議が行われました。

その中で長崎県側は、麻生会長に対し、

・九州新幹線の長崎ルートの全線フル規格整備の支援すること。

・オール九州で佐世保市HTB(ハウステンボス)エリアへのIR誘致体制構築をすること。

を要望しました。

長崎県は、ハウステンボスへIR施設の誘致を目指しており、オール九州で誘致活動を行うことにより、より誘致での存在感を高めていきたい考えです。

麻生泰会長について

麻生泰(あそう ゆたか)会長は、あの麻生太郎氏の実の弟であり、祖父は元内閣総理大臣の吉田茂氏です。

実業家として有名で、麻生セメントをはじめとして様々な肩書を持っています。

IRについてどのような意見を持っているのかは公言していませんが、イギリスのオックスフォード大学に留学していた経験を持ち、比較的寛容なのではないかとみています。

IRは、民間事業者の協力なくしては成立しない事業であるため、九州経済連合会の会長として絶大な権力を持つ麻生会長の今後にも注目が集まります。