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2018年9月9日のカジノニュースをお伝えします。

IR誘致反対の畑中氏が、和歌山知事選に立候補

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11月8日開示、11月25日投開票の和歌山知事選に、4年前の前回も出馬した市民オンブズマンわかやま事務局長畑中正好氏(66)が8日、立候補の意志を表明しました。

同氏は前回の選挙では、共産党県委員会や女性団体などで構成する「ゆたかで住みよい和歌山県をつくる会」の推薦を受けて立候補したものの、3選を目指した現職の仁坂吉伸氏と選挙戦の末、敗れました。

同会とは8日に政策協定を結び、選挙では共産党の推薦を受け、無所属で出馬します。

記者会見では現職の仁坂氏が賛成・推進するカジノの解禁・誘致に反対する考えなどを示し

「IR誘致反対を公約に出馬する候補者が必要と考えていた。県民の懐からお金を巻き上げるIRは絶対につくらせてはならない」

などとコメントしました。

一方、先に立候補を表明していた元院議員大江康弘氏(64)は7日、出馬を断念することを明らかにしていて、前回の選挙同様に一騎打ちとなるのかに注目が集まっています。

「大阪カジノに反対する市民の会」が初開催

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大阪府で盛り上がるIR誘致を阻止しようと「大阪カジノに反対する市民の会」(西沢信善代表)が8日、第1回総会と講演会を豊中市の蛍池公民館で開きました。

総会は「カジノ戦争」の著書を持つ神戸大名誉教授の西沢代表による

「ギャンブルを地域振興の手段にすることに危機感を覚えた。金を巻き上げられる、依存症、家庭崩壊、犯罪、自殺。ギャンブルの弊害は社会災害。人為的なもので止められる」

という挨拶で始まり、

「ギャンブルの弊害は社会災害」

といった意見やIRの誘致に対する住民投票の提案などが出されました。

依存症問題に取り組む吉田哲也弁護士はIRについて

「経済効果のマイナス面を評価していない。韓国では多額の社会的コストがかかっている」とし、カジノの規制についても「利用者を保護すると事業者の利益が減少する。カジノ規制の議論は例外なく、消費者保護の要請が後退している」

「住民投票を実施させていくことが必要。住民が賛成して初めてカジノ誘致を提案できるということにしないといけない」

と強調しました。

同会には120人が参加し、IRについての府民の関心の高さを表す結果となりました。