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【北海道】ハードロックジャパン、ギターを模したIRを計画。

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北海道IRショーケースの様子

IR(カジノを含む統合型リゾート)の誘致候補地として有力視される北海道で、北海道IRショーケースが1月9日、10日に賭けて開催されました。

日本進出を検討する多くの海外IR事業者が出展する中、ハードロックジャパンも出展しました。

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ハードロック・カフェのロゴ

ハードロック・ジャパン(東京都)は、ラスベガス等での計16のIR・カジノの運営に加えて、日本でもなじみのあるハードロックカフェなどを展開するハードロックインターナショナルの日本法人です。

北海道では複数の自治体が誘致候補地となっていますが、苫小牧市が最有力候補であり、同社も苫小牧でのIRの実現を中心に検討しています。

ハードロック・ジャパンのブースではIRの建設計画が展示され、ギターを模したような形の建物がお披露目されました。

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展示されたギター型IRの模型

斬新なデザインは会場で注目を集め、また、同社がラスベガスで運営するハードロック・ラスベガスもギターを模したロックがテーマのカジノホテルになっています。

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ハードロック・ラスベガス(アメリカネバダ州ラスベガス)

その他には、

・事業者の選定にあたって重要視されるIRへの投資規模については3000億円以上。

・インフラ整備に関しては、JR苫小牧駅の隣駅の沼ノ端駅からIRまでのモノレール開通。

・宿泊設備に関し、ギターの外観が特徴的な自社ホテルと、世界的な大手ホテル事業者「フォーシーズンズ・ホテルズ&リゾート」の提携ホテルなどで約1500室を確保。

・エンターテインメントの要素として、1万人を収容するライブ会場や夏季でもウインタースポーツを楽しめる屋内施設「ウィンターワンダーランド」を整備。

・ブロードウェーシアターや国内外の著名なミュージシャンが使用した楽器や衣装などを展示するミュージアムも併設

・これまでに米国で先住民族セミノール族と協力したノウハウを生かし、敷地内に「アイヌビレッジ」を設け、展示や体験でアイヌ文化を発信

などのIRでの構想が発表されました。

同社CEOのエドワード・トレーシー氏は「自然環境など日本でも特筆すべき北海道のうち特に苫小牧はアクセスが良く、良質のリゾートを提供できる」とコメントし、改めて北海道のIRへの強い意欲を示しています。

ただ、経済団体や海外IR事業者が盛り上がる中懸念されているのは、北海道の今後の政策です。

北海道では今春任期満了に伴う知事選が行われますが、これまで16年に渡り知事を務めた高橋はるみ知事が参院選に出馬し、新人候補の対決となります。

当然IR誘致が大きな争点になると見られており、結果次第ではこれまでの誘致活動が全て無駄になる可能性も指摘されているようです。