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2019年1月11日のカジノニュースをお伝えします。

MGMリゾーツ、前ネバダ州知事を採用。日本市場への影響力大。

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MGMリゾーツの国際開発担当責任者に就任したブライアン・サンドバル氏(前ネバダ州知事)

米カジノ大手であり、大阪を中心に日本進出へ意欲を示しているMGMリゾーツ・インターナショナルは8日、同社の国際開発担当責任者に前ネバダ州知事のブライアン・サンドバル氏が就任したと発表しました。

ブライアン・サンドバル氏は、州議会議員や州司法長官、連邦裁判事などを経て2011~19年に州知事を2期務めた経歴の持ち主で、全米知事会幹部として日本の自治体首長らとの交流経験も豊富な人物です。

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MGMリゾーツの運営するMGMグランド

最重要課題と位置付ける、IR(カジノを含む統合型リゾート)の日本進出に関し、プロジェクトの責任者として活動することとなります。

MGMリゾーツは、ブライアン・サンドバル氏の豊富な経験を武器に、競合する他社とのアピール合戦を有利に進めていく狙いです。

また、ブライアン・サンドバル氏は昨年緩和されたスポーツベッティングについて、MGM社がより存在感を示していくためのキーマンとしても期待されています。

MGMは、MLB、NBA、NHLなどとスポーツベットに関するパートナーシップを結んでおり、今後も市場の拡大は続きそうです。

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NBAのパートナーとなったMGMリゾーツ

ただ、ネバダ州といえば、日本でもなじみの深いラスベガスのある州であり、MGMリゾーツが本社を構える場所です。

知事を引退後とはいえ、特定の事業者に元知事が加担することについては、米国でも少なからず批判の声が上がっています。

ちなみに、誘致に関する政治的な動きといえば、昨年トランプ大統領が安倍首相に対し、トランプ氏の大口献金者であるカジノ王、シェルドン・アデルソン氏がオーナーを務めるラスベガスサンズ社の日本進出についての圧力をかけたと話題になりました。

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魅力的な日本市場への進出に向けて各社とも政治的な力は必要不可欠ですが、最終的には公正な事業者選定を行ってもらいたいものです。

大阪府は先日、今春からの事業者選定と、今夏までの事業者の決定を発表しました。

これまでの各社のロビー活動の姓かが試される場でもあり、2019年初頭は誘致レースが特に慌ただしくなりそうです。

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