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毎日膨大なカードが消費されるカジノ。カジノがまだ無い日本でも、触ったことが無いという人はいないでしょう。

今回はそんなカードについて、実際に海外カジノの現場でカードを扱ってきた経験をもとに、おすすめ商品、及びメーカーなどをご紹介したいと思います。

カードの基礎知識

日本ではトランプと呼ばれる数字と絵柄の書かれたものを、海外ではカード(Card)、またはプレイングカード(Playing Card)と呼びます。

カードは基本的に2つのサイズがあり、小さい方からブリッジサイズ、ポーカーサイズです。

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縦の長さは89mmと変わりませんが、おおよその横幅がブリッジサイズは57mm、ポーカーサイズは63mmとなっています。

日本で流通するカードはほとんどがブリッジサイズ、つまり小さいサイズになりますが、海外カジノでは基本的にポーカーサイズが使用されます。

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代表的な任天堂トランプ(5.8cm×8.9cm)

また、材質も紙とプラスチックの2種類あり、それぞれのメリットがあるので覚えておきましょう。

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紙トランプのメリット ・プラスチックトランプと比べると安価 ・プラスチックトランプと比べて扱いやすい。特にマジックなどは紙でないと出来なものが多い。 【使用されるゲーム】バカラ、ブラックジャックなどの多くのゲーム

プラスチックトランプのメリット ・カードに傷や汚れが付きにくく、水濡れにも強い。 ・使い捨てになってしまう紙トランプに対し、繰り返しの使用が可能。 【使用されるゲーム】テキサスホールデムポーカー等の、対人戦型のポーカーゲームなど

ゲームによって使われるカードも異なるので、用途に合わせたカード選びが重要であると言えます。

紙のおすすめカード

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紙製カードは、ほとんど使い捨てのような形で使われることも多く、いわば消耗品です。

そのため、日々大量の紙製カードがカジノでは消費されます。

故に、カジノの名前などを冠したオリジナルのカードを製作、使用しているカジノも多いことが特徴です。

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MGMグランド(ラスベガス)で使用されているオリジナルカード(角加工済み)

ただ、そのほとんどが柄は違えど同じ品質であることをご存知の方は少ないでしょう。

実は、カジノで使われる紙製カードのほとんどはBeeプレイングカードというブランドのものなのです。

Beeプレイングカードとは?

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Beeプレイングカードは世界最大のカードの売り上げを誇るU・Sプレイングカード社(アメリカ合衆国)によって製造されるカードのブランドの一つです。

あまり見覚えのないカードのパッケージとデザインですが、世界中のカジノで使われており、カジノの紙製カードではNo1のシェアを誇っています。

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beeプレイングカードのゴールデンナゲット・ラスベガスモデル

・良質の紙に特殊なプラスチック・コーティングをされたカード ・程よいしなやかさと十分な弾性 ・カード表面に施されたエンボス加工(凹凸加工)による、スムーズな滑り

これらを全て兼ね備え、小売店でも$5以下で買えてしまうという価格も、このカードの地位を不動のものにしてきました。

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そのため、カジノゲームをプレイするための紙製カードがほしい!という場合は、間違いなくこのBeeプレイングカードを購入するのが良いでしょう。

amazonでの購入はこちら。

Bicycle(バイシクル)について

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U・Sプレイングカード社は、日本でもなじみのあるカードである、Bicycle(バイシクル)ブランドのカードも製造しています。

実は世界一の紙製カードのシェアを誇っているのはこのバイシクルです。

バイシクルは青や赤、黒などのシンプルなスタンダードなものに加え、様々なバリエーションのカラーやコラボ商品を展開しています。

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バイスクルピンクリボンモデル

品質についても高い評価を受けており、特にマジシャンなどはこのバイシクルのカードを好んで使います。

では、なぜカジノではこのバイシクルのカードが使われないのでしょうか?

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理由は大きく2つあります。

まず第一にBeeプレイングカードの品質です。

生産されたうちのおよそ7割しか世紀品として市場に出回らないという、厳しい審査を通過したBeeプレイングカードは、ミスの許されないカジノの現場で高い評価を得ています。

また、バイシクルはカジノで使用するには少々滑りやすすぎるというデメリットもあります。

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第二に、絵柄の問題です。

カジノでの代表的なイカサマ・不正行為に、マーキングというものがあります。

これは、カードの裏面などに印を付けて判別する行為で、古典的でありながらカジノ側が対策に頭を悩ませている問題です。

これについてバイシクルとBeeプレイングカードを比べた時に、シンプルな裏面の柄であるBeeプレイングカードのほうが優れているという点が挙げられます。

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Bee(左)Bicycle(右)

ということで、カジノゲームを遊ぶ際のカードで迷ったときは、Beeプレイングカードで本場の空気を味わってみましょう!

ちなみにU・Sプレイングカード社のカードの未開封品のにはシールの封がしてあり、カードに何も細工をしていないという信用の証になります。

そのため、マジシャンやカジノディーラーは新品を開ける際、お客さんに見えるように封を切ったりもするのです。

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Beeプレイングカードをアマゾンで購入する。

バイスクルをアマゾンで購入する。

プラスチックのおすすめカード

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プラスチック製のカードは主にテキサスホールデムポーカーを始めとした、対人戦のポーカー系ゲームで使用されます。

繰り返しの使用に耐えうる耐久性が求められており、プラスチックと言えども粗悪品は使い物になりません。

そんなプラスチック製カードの界隈で最も優れた品質を持つカードがCOPAGです。

COPAGとは?

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COPAGはブラジルで誕生し、100年以上の歴史を誇るカードのブランドです。

世界中のポーカーシーンで扱われており、毎年ラスベガスで行われるWSOP(World Series Of Poker)、つまりポーカー世界大会で採用されているカードでもあります。

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当然品質も折り紙付きで、柔らかくコシがあり曲げに強く、水洗いも可能、そして安いプラスチック製カードにアリがちなくぼみや角欠けがほとんど起こらないなど、完璧に近い性能です。

ちなみに、ヨーロッパなどではポーカーサイズ、ラスベガスを含むアメリカなどではブリッジサイズのCOPAGカードがカジノシーンでは用いられています。

価格についてですが、紙トランプよりはどうしても高いです。

しかしながら、同じレベルの品質を誇る他社製品と比べると圧倒的に安いこともあり、プラスチック製カードは迷ったらCOPAGを買うと良いと思います!

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カジノで使われるカード(トランプ)のおすすめまとめ

いかがでしたでしょうか?

私自身がカジノで勤務する中で、何度かカードの変更を検討したことがありましたが、結局品質と価格を総合的に考えると、紙はBeeプレイングカードプラスチックはCOPAGとなりました。

是非迷った際はこれらを一度触ってみてください!

もう100円ショップ等のカードには戻れないかもしれません。